アルテミス計画で日本人が月に行くのはいつなのかを調べると、2020年代後半、2028年、2030年代前半など複数の予想が見つかり、どの情報を信じればよいのか迷う人は少なくありません。
結論から述べると、2026年6月28日時点では日本人宇宙飛行士が月面に降り立つミッションと日付は正式発表されておらず、現在のNASAの計画を基準にすれば最も早い可能性がある時期は2028年以降ですが、日本人が最初の着陸ミッションに選ばれると決まったわけではありません。
日本と米国の間では、日本が有人与圧ローバを開発して運用する代わりに、NASAが将来のアルテミス・ミッションで日本人宇宙飛行士に2回の月面活動機会を提供することが取り決められているため、日本人の月面着陸は単なる構想ではなく、国際的な協力文書に基づいて具体化が進む段階に入っています。
ここでは、2026年に変更された最新のミッション構成、2028年が注目される理由、日本人宇宙飛行士の候補を考える際の注意点、日本が提供する月面車やゲートウェイの役割まで整理し、古い予定表に惑わされず今後の発表を読み取れるように説明します。
アルテミス計画で日本人が月に行くのはいつ

日本人が月に行く時期について、現時点で最も正確な答えは「2028年以降に実現する可能性があるものの、搭乗ミッションも着陸日も未定」です。
NASAは2026年にアルテミス計画の構成を変更し、2027年のアルテミス3を地球低軌道で行う有人実証ミッション、2028年初頭を目標とするアルテミス4を最初の有人月面着陸ミッションとして位置付けました。
したがって、日本人が月面に立てる最初の理論的な機会はアルテミス4ですが、日米合意は日本人の搭乗をアルテミス4に限定しておらず、アルテミス5以降や日本の有人与圧ローバが使われる時期に選ばれる可能性も含めて考える必要があります。
結論は2028年以降
アルテミス計画で日本人が月面に降り立つ時期は、2026年6月28日時点の公式情報を基準にすると、早くても2028年以降と考えるのが妥当です。
NASAはアルテミス4の公式ページで打ち上げ目標を2028年初頭とし、このミッションを有人月面着陸として位置付け、4人の搭乗員のうち2人が月周回軌道から着陸船に乗り換えて月の南極付近へ降りる計画を示しています。
ただし、ここでいう2028年はアルテミス計画全体における最初の着陸目標であり、日本人宇宙飛行士の着陸予定日を示すものではないため、「日本人が2028年に必ず月へ行く」と断定するのは正確ではありません。
大型ロケット、オリオン宇宙船、民間企業が開発する月着陸船、宇宙服、地上設備など多数の要素を統合する必要があり、試験結果や安全審査によって予定が変わる可能性もあるので、現段階では「2028年が最速候補で、実際にはそれ以降になる可能性がある」と理解するとよいでしょう。
最速候補はアルテミス4
日本人が最も早く月面へ行ける候補として注目されるのは、NASAが2028年初頭を目標にしているアルテミス4です。
アルテミス4では4人がオリオン宇宙船で月周回軌道へ向かい、そのうち2人が商業月着陸船へ移乗して月面に降り、月の南極付近で約1週間にわたって観測や試料採取などを行う構想が示されています。
| 確認項目 | 2026年6月時点の状況 |
|---|---|
| 打ち上げ目標 | 2028年初頭 |
| ミッションの種類 | 有人月面着陸 |
| オリオン搭乗員 | 4人を想定 |
| 月面へ降りる人数 | 2人を想定 |
| 主な活動地域 | 月の南極付近 |
| 日本人の搭乗 | 未発表 |
アルテミス4の月面活動要員に日本人が選ばれれば2028年の着陸が現実になりますが、搭乗員の国籍や氏名は正式に発表されていないため、最速候補であることと日本人の搭乗が決定していることを混同してはいけません。
搭乗員の発表前には訓練状況や国際協力の内容からさまざまな予想が出ますが、最終的にはNASAと関係宇宙機関による公式発表を確認する必要があります。
日本人の日程はまだ未定
日米間で日本人宇宙飛行士の月面活動機会が合意されていても、個別のミッション番号、打ち上げ年月日、搭乗者は別の手続きによって決まるため、現段階では具体的な日程が未定です。
有人宇宙飛行では、単に参加枠が用意されるだけで搭乗できるわけではなく、宇宙船や着陸船の完成状況、宇宙飛行士の訓練、健康状態、担当する科学調査、各国が提供する機器の進捗などを組み合わせてクルーが編成されます。
特に月面へ降りる席は1回のミッションで2人程度に限られるため、オリオン宇宙船で月周回軌道まで行く搭乗員に選ばれても、その宇宙飛行士が月面活動要員になるとは限りません。
ニュースを見る際は「アルテミスへの参加」「月周回ミッションへの搭乗」「ゲートウェイへの滞在」「月面への着陸」を分けて理解すると、日本人が月に行くという表現が具体的にどの段階を指しているのか判断しやすくなります。
月面活動の機会は2回
日本人の月面着陸が現実味を持つ最大の根拠は、2024年4月に文部科学省とNASAが署名した有人与圧ローバによる月面探査の実施取決めです。
文部科学省の発表では、日本が有人与圧ローバを提供して運用を維持する一方、NASAが将来のアルテミス・ミッションにおいて日本人宇宙飛行士による月面着陸の機会を2回提供することが規定されたと説明されています。
- 日本は有人与圧ローバを開発する
- 日本は月面到着後の運用を支える
- NASAはローバの打ち上げと月面輸送を担う
- 日本人宇宙飛行士に2回の月面活動機会を設ける
- 具体的な搭乗ミッションは今後調整する
この合意によって、日本人の月面着陸は希望を表明しただけの段階から、双方が役割を負う実施枠組みへ進みました。
一方で、2回という数字は同じ宇宙飛行士が2回行くことを意味するとは限らず、別々の日本人が1回ずつ参加する可能性や、計画変更によって実施時期が離れる可能性もあります。
米国人以外で初の目標
2024年の日米発表では、重要な節目が達成されることを前提として、日本人宇宙飛行士を米国人以外で初めて月面に着陸させるという共通目標も示されました。
アポロ計画で月面を歩いた宇宙飛行士は全員が米国人だったため、この目標が実現すれば、日本人は月面に立つ初の国際パートナー宇宙飛行士として歴史に残ることになります。
ただし、共通目標という表現は特定の宇宙飛行士やミッションを確約する搭乗員発表とは異なり、技術開発、安全性、ミッションの成立、国際調整などの条件を満たす必要があります。
そのため、「日本人が米国人以外で初めて月面に立つことは確定した」と表現するよりも、「日米がその実現を目指しており、2回の活動機会も取り決められている」と説明するほうが実態に合っています。
月に行く人物は未発表
日本人の月面着陸者については、2026年6月28日時点で氏名が正式発表されていません。
JAXAには星出彰彦宇宙飛行士、油井亀美也宇宙飛行士、大西卓哉宇宙飛行士、金井宣茂宇宙飛行士、諏訪理宇宙飛行士、米田あゆ宇宙飛行士が在籍していますが、在籍者の一覧から月面搭乗者を決めつけることはできません。
経験豊富な宇宙飛行士には宇宙船運用や国際チームでの実績があり、新しく認定された宇宙飛行士には将来の長期探査を見据えて訓練を積める時間があるため、年齢や知名度だけで有力候補を判断するのは適切ではありません。
実際の選考では、ミッションの予定時期に飛行可能であること、担当機器や科学分野との相性、船外活動能力、語学力、健康状態、チーム編成などが総合的に考慮されると考えられます。
古い予定との違い
アルテミス計画を調べる際に最も注意したいのは、過去に公表された予定が現在のミッション構成と一致していないことです。
以前はアルテミス3がアポロ計画以来の有人月面着陸ミッションとして紹介され、2025年や2026年の着陸を示す記事もありましたが、NASAは2026年2月に計画を見直し、アルテミス3を2027年の地球低軌道実証へ変更しました。
- 2024年以前の記事では古い日程が残りやすい
- アルテミス3は現在では月面着陸を行わない
- 最初の着陸目標はアルテミス4へ移った
- アルテミス4の目標時期は2028年初頭
- 日本人の搭乗ミッションは未発表
検索結果の見出しだけを読むと「アルテミス3で日本人が月へ行く」と誤解しやすいため、記事の公開日だけでなく更新日とNASAの現行ミッションページを確認することが大切です。
今後も着陸船や宇宙服の試験状況によって予定が変わり得るので、年だけを暗記するのではなく、アルテミス3は地球低軌道実証、アルテミス4から月面着陸という現在の構成を基準に情報を追うと整理しやすくなります。
月面着陸までの流れを時系列で整理

日本人の月面着陸時期を理解するには、アルテミス計画を単独の打ち上げとして見るのではなく、前のミッションで技術を試し、その結果を次の飛行へ反映する段階的な計画として捉える必要があります。
無人試験だったアルテミス1、有人月周回を完了したアルテミス2、地球低軌道で着陸船との連携を試すアルテミス3を経て、アルテミス4で有人月面着陸を目指す流れです。
各段階に遅れが生じると後続ミッションにも影響するため、日本人の搭乗発表だけでなく、ロケット、オリオン宇宙船、着陸船、宇宙服の進捗を見ることが実現時期を判断する手掛かりになります。
アルテミス2は有人月周回
アルテミス2は、アルテミス計画で初めて宇宙飛行士を乗せて月の近くまで飛行した重要な試験ミッションです。
2026年4月に完了したこの飛行では、NASAの宇宙飛行士3人とカナダ宇宙庁の宇宙飛行士1人がオリオン宇宙船に搭乗し、月の周辺を飛行して地球へ帰還しました。
- SLSロケットの有人飛行
- オリオン宇宙船の生命維持
- 深宇宙での通信
- 搭乗員による宇宙船操作
- 高速再突入と海上回収
アルテミス2は月面に着陸するミッションではありませんが、人を安全に月の近くまで運び、地球へ戻す一連の運用を実証する役割を持っていました。
日本人は搭乗していないものの、国際パートナーであるカナダ人宇宙飛行士が参加したことは、アルテミス計画が米国だけの有人飛行ではなく、各国が役割を分担する国際計画であることを示しています。
アルテミス3は地球周回実証
2027年に予定されるアルテミス3は、現在の計画では月面へ着陸せず、地球低軌道で将来の着陸に必要なシステムを試す有人実証ミッションです。
NASAは、オリオン宇宙船とBlue OriginやSpaceXが開発する着陸船の試験機を宇宙空間で接近させ、ドッキング、船内への移動、生命維持、通信、推進系などを確認する構想を示しています。
| 比較項目 | 過去の計画 | 現在の計画 |
|---|---|---|
| 飛行時期 | 2025年から2026年ごろ | 2027年 |
| 主な飛行領域 | 月周回軌道と月面 | 地球低軌道 |
| 月面着陸 | 実施予定だった | 実施しない |
| 主な目的 | 有人月面活動 | 着陸関連システムの実証 |
| 日本人搭乗 | 未定だった | 割り当てなし |
アルテミス3の搭乗員は2026年6月に発表されていますが日本人は含まれておらず、そもそも月面に降りないため、日本人初の月面着陸ミッションにはなりません。
アルテミス3を追加の実証段階として挟むことで着陸前に複数の機器を宇宙で検証できる一方、古い記事との違いが大きくなったため、情報を読む際には計画変更後の記事かどうかを確認する必要があります。
アルテミス4から着陸開始
現在のNASAの構成では、2028年初頭を目標とするアルテミス4が最初の有人月面着陸ミッションになります。
4人の搭乗員がオリオン宇宙船で月周回軌道へ向かい、2人が月着陸船へ乗り換えて南極付近へ降り、約1週間の科学活動を行った後に月周回軌道へ戻る計画です。
NASAはアルテミス5についても2028年後半までの月面ミッションを見込み、その後はおおむね年1回の頻度で月面着陸を実施する方針を示しているため、日本人の搭乗機会はアルテミス4だけに限られません。
初回着陸では安全確保や基本システムの実証が優先され、後続ミッションでは活動範囲や滞在期間が拡大すると考えられるので、日本人が担当する科学調査や日本製ローバの運用内容によっては、アルテミス5以降のほうが参加目的に適する可能性もあります。
最初の着陸日に注目が集まりやすいものの、日本人の月面活動を実現するうえでは、どのミッションで日本の技術を最も有効に使えるかという視点も重要です。
日本人宇宙飛行士は誰になるのか

日本人の月面着陸者については米田あゆ宇宙飛行士や諏訪理宇宙飛行士の名前が話題になりやすいものの、JAXAやNASAは特定の人物を月面ミッションへ割り当てたとは発表していません。
月面へ行く宇宙飛行士は、将来性だけでも過去の飛行回数だけでも決まらず、ミッションの目的、予定時期、担当機器、訓練の進み具合、健康状態、国際クルー内の役割を組み合わせて選ばれます。
予想を楽しむことはできますが、候補者という言葉を公式な指名と混同せず、それぞれの現在の任務と今後の訓練状況から可能性を冷静に見る必要があります。
正式な指名は出ていない
2026年6月28日時点では、日本人初の月面着陸者も、2回の月面活動機会に参加する宇宙飛行士も正式には発表されていません。
日本人宇宙飛行士がアルテミス計画への意欲を語ったり、月面探査に関連する訓練や施設見学へ参加したりしても、それだけで搭乗決定を意味するものではありません。
正式な割り当てが行われる場合は、ミッション番号、役割、ほかの搭乗員、打ち上げ目標などとともにNASAやJAXAから発表される可能性が高いため、本人の発言を切り取った記事や匿名情報だけで判断しないほうが安全です。
月面着陸者の発表前に、まずゲートウェイ搭乗員や後続のISS長期滞在者として経験を積む日本人が発表される可能性もあり、月面ミッションへ至る経歴は一つに限られません。
現役宇宙飛行士の状況
JAXAの現役宇宙飛行士には、ISSでの飛行経験を持つメンバーと、2024年に認定された新しいメンバーが在籍しており、それぞれ異なる強みを持っています。
新規選抜が月や火星を含む将来の探査活動も見据えて行われたことから米田宇宙飛行士と諏訪宇宙飛行士が注目されますが、経験者が月面関連ミッションに選ばれる可能性も否定できません。
| 区分 | 宇宙飛行士 | 判断時の注目点 |
|---|---|---|
| 飛行経験者 | 星出彰彦 | 船長経験や国際運用 |
| 飛行経験者 | 油井亀美也 | 宇宙船運用や長期滞在 |
| 飛行経験者 | 大西卓哉 | ISS運用や国際協働 |
| 飛行経験者 | 金井宣茂 | 医療知識や長期滞在 |
| 新規認定 | 諏訪理 | ISS長期滞在へ向け訓練中 |
| 新規認定 | 米田あゆ | 将来の任務へ向け訓練中 |
諏訪宇宙飛行士は2027年ごろに打ち上げ予定のISS長期滞在搭乗員へ指名されているため、当面はその任務に向けた訓練が中心になります。
米田宇宙飛行士は将来のアサインメントへ向けて訓練中ですが、月面任務への指名は発表されておらず、医師としての経歴だけを根拠に月面着陸者と断定することはできません。
選考で重視される要素
月面ミッションの搭乗員を考える際は、人気や話題性よりも、任務を安全に遂行するための能力とクルー全体の組み合わせが重視されます。
月面では地球から迅速な救助を受けられず、通信にも制約があるため、専門分野の能力に加えて、不測の事態に対応する判断力、限られた空間で協力できる対人能力、長期間の訓練を安定して続ける適応力が必要です。
- 宇宙船や着陸船の運用能力
- 船外活動への適性
- 科学調査との専門的な相性
- 英語による意思疎通
- 緊急時の判断力
- 健康状態と放射線管理
- 国際クルー内の役割分担
- 打ち上げ時期との適合
日本製の有人与圧ローバを使うミッションでは、車両システムの理解、長距離移動時の生活管理、故障時の対処、地質調査の知識などが選考や訓練内容に影響する可能性があります。
候補を予想する際は一つの経歴だけに注目せず、その時点で予定されている任務と本人が受けている訓練を継続的に確認することが重要です。
日本が月面で担う役割

日本人宇宙飛行士に2回の月面活動機会が用意された背景には、日本が単に座席を受け取るのではなく、持続的な月面探査に不可欠な技術を提供するという役割があります。
中心となるのは宇宙飛行士が車内で生活しながら長距離を移動できる有人与圧ローバであり、日本はゲートウェイの生命維持機能や物資補給でも貢献する計画です。
日本人の着陸時期を予測するには、NASA側のミッション日程だけでなく、日本が担当するローバや関連機器の開発時期も確認する必要があります。
有人与圧ローバを提供
有人与圧ローバは、宇宙飛行士が宇宙服を脱いで生活しながら月面を移動できる、居住機能付きの探査車です。
月面基地の近くを短時間走るだけの車両ではなく、宇宙飛行士を放射線、極端な温度変化、細かな月の砂から守りながら、離れた場所で科学調査を続ける移動拠点として構想されています。
| 機能 | 月面活動での役割 |
|---|---|
| 与圧された車内 | 宇宙服を脱いで生活できる |
| 生命維持 | 酸素や温度を管理する |
| 長距離移動 | 遠方の調査地点へ向かう |
| 居住設備 | 複数日にわたり活動する |
| 遠隔運転 | 無人時にも探査へ活用する |
| 科学支援 | 試料や観測機器を運ぶ |
日本が得意とする自動車技術、有人宇宙システム、遠隔操作、エネルギー管理などを組み合わせる大型プロジェクトであり、月面で長期間活動するための基盤として期待されています。
ローバの完成時期と最初の日本人着陸が必ず一致するとは限りませんが、2回ある活動機会の一つがローバを本格運用するミッションと結び付く可能性は十分に考えられます。
ゲートウェイにも貢献
日本は月面だけでなく、月の周囲を回る有人拠点ゲートウェイにも参加し、生命維持や物資輸送に関する技術を提供する計画です。
ゲートウェイはISSのように地球低軌道を回る施設ではなく、月面探査の中継、科学観測、宇宙船の接続、将来の火星探査に必要な技術実証などを担う拠点として整備されます。
- 居住区の環境制御
- 生命維持装置の一部
- 物資補給への協力
- 科学利用への参加
- 日本人搭乗機会の確保
2022年に結ばれたゲートウェイに関する取り決めでは、将来のアルテミス・ミッションで日本人宇宙飛行士がゲートウェイ搭乗員となる機会も示されています。
ゲートウェイへ行くことと月面へ降りることは別ですが、月周回環境での運用経験を持つ日本人宇宙飛行士が誕生すれば、その後の月面活動に必要な知識や国際連携を蓄積する重要な段階になります。
着陸時期を左右する条件
日本人の月面着陸時期は政治的な合意だけで決まるものではなく、日米双方が担当する機器の準備と安全性が一定の水準に達する必要があります。
NASA側ではSLSロケット、オリオン宇宙船、月着陸船、宇宙服、通信設備が必要であり、日本側では有人与圧ローバ、ゲートウェイ関連機器、運用体制、宇宙飛行士の訓練などを進めなければなりません。
- 月着陸船の無人試験
- 宇宙空間でのドッキング実証
- 新型宇宙服の認証
- ローバの設計と耐久試験
- 月面輸送手段の確保
- 宇宙飛行士の専門訓練
- 科学活動計画の決定
- 国際間の役割調整
どれか一つが遅れただけで必ず計画全体が止まるとは限りませんが、有人飛行では安全上の未解決事項を残したまま打ち上げを優先することができないため、目標時期が延期される可能性は常にあります。
日本人が月へ行く時期を追う際は、搭乗者の発表だけでなく、アルテミス3の実証結果、アルテミス4の着陸船選定、有人与圧ローバの開発状況という三つの流れを見ると、計画がどこまで進んでいるか判断しやすくなります。
日本人の月面着陸は2028年以降を軸に続報を確認しよう
アルテミス計画で日本人が月に行く時期は正式には決まっていませんが、NASAが最初の有人月面着陸を2028年初頭のアルテミス4に設定しているため、現時点では2028年以降が最も早い可能性のある期間です。
日本人がアルテミス4に搭乗すると発表された事実はなく、アルテミス5以降になる可能性や、日本製の有人与圧ローバが月面で使われる時期に合わせて選ばれる可能性もあるため、2028年を確定日として扱うべきではありません。
一方で、日本と米国は日本人宇宙飛行士に2回の月面活動機会を提供する実施取決めを結び、日本人を米国人以外で初めて月面に着陸させる共通目標も掲げているため、日本人の月面着陸は根拠のない予想ではなく、具体的な国際協力の中で準備が進む計画です。
今後はアルテミス4の搭乗員発表、2027年のアルテミス3による着陸関連システムの実証、日本の有人与圧ローバの開発状況に注目し、NASA、JAXA、文部科学省の公式情報を確認することで、日本人が月面へ立つ時期と人物が明らかになる重要な発表を見逃しにくくなります。


