日本で次に日食が見られるのは2030年6月1日|北海道では金環食を観察できる!

日本で次に日食が見られるのは2030年6月1日|北海道では金環食を観察できる!
日本で次に日食が見られるのは2030年6月1日|北海道では金環食を観察できる!
天体観測とスマホ撮影

日食が次にいつ日本で見られるのかを調べている人にとって、最も重要な答えは、次回は2030年6月1日に起こるということです。

2026年から2029年にかけても世界のどこかでは日食が起こりますが、日本国内から観察できる日食はなく、2030年6月1日になると日本全国で部分日食が見られ、北海道の大部分では太陽が光の輪のように残る金環日食を観察できます。

ただし、同じ北海道でも観察場所によって金環日食になる地域と部分日食になる地域が分かれるうえ、太陽を肉眼や一般的なサングラスで見ることは非常に危険であるため、日時だけでなく観察場所や安全な見方も事前に知っておかなければなりません。

ここでは、2026年6月29日時点で公表されている国立天文台などの情報をもとに、2030年の日食が見える地域、札幌などでの時刻の目安、次の皆既日食、安全な観察方法、北海道へ遠征するときの準備まで順を追って紹介します。

日本で次に日食が見られるのは2030年6月1日

日本国内で次に観察できる日食は、2030年6月1日の金環日食です。

国立天文台の予報では日本全国が部分食の範囲に入り、そのうち北海道の大部分が金環食帯に入るため、住んでいる地域によって見える現象の種類が異なります。

最初に、いつ、どこで、どのように見えるのかという検索時に迷いやすいポイントを整理します。

次回は2030年6月1日

2026年6月29日現在、日本で次に見られる日食の日付は2030年6月1日であり、国立天文台の日食一覧でも、この日に中心食が日本とユーラシア大陸北部などで見られる金環日食が起こると案内されています。

日本で日食が見られた前回の機会は2023年4月20日でしたが、このとき観察できたのは小笠原諸島や南西諸島などの一部地域に限られ、全国的に見られる日食ではありませんでした。

確認項目 2030年6月1日の内容
日本での見え方 全国で部分日食
中心食 北海道の大部分で金環日食
主な時間帯 午後から夕方
次の国内皆既日食 2035年9月2日

日食の予報は天体の運動計算によって長期的に求められるため日付そのものが突然変わる可能性はありませんが、観察地点ごとの詳しい時刻や見える方向については、開催日が近づいてから改めて国立天文台の最新情報を確認するのが確実です。

日本全国では部分日食になる

2030年6月1日は北海道だけの天文現象ではなく、北海道から沖縄まで日本全国で太陽の一部が月に隠される部分日食を観察できる見込みです。

北海道の金環食帯から離れるほど月が太陽の中心からずれて通過するため、一般には西日本や南西諸島へ向かうほど欠け方が小さくなりますが、太陽の形が普段とは明らかに異なる様子を楽しめる地域も広くあります。

東京、大阪、名古屋、福岡などでは太陽が完全なリング状になるわけではなく、月によって太陽の一部が隠された三日月のような形として見えるため、金環日食を目的にする場合は北海道への移動が必要です。

一方で、部分日食であっても肉眼で安全に見られる現象ではなく、太陽の大部分が月に隠れて周囲が少し暗く感じられる場合でも、目に届く光や赤外線には十分な強さが残っています。

自宅付近で観察する人は、欠け方の大きさだけで遠征の必要性を判断するのではなく、安全な観察器具を準備し、西側の空を広く見渡せる場所を探しておくことが重要です。

北海道の大部分では金環日食になる

北海道の大部分は金環食帯と呼ばれる細長い範囲に入り、月が太陽の中央付近を通過したときに、太陽の外周が明るいリングとして残る金環日食を観察できます。

札幌、旭川、名寄などは金環日食を見られる代表的な候補地ですが、北海道内のすべての場所が金環食帯に入るわけではないため、道北や道東、渡島半島などへ移動する場合は地点ごとの予報を確認しなければなりません。

金環食帯の中心線に近い場所ではリング状になる時間が比較的長くなりやすく、金環食帯の端に近づくほど金環状態の継続時間は短くなる一方、月の縁の凹凸によって太陽光が粒状に見える現象を観察できる可能性があります。

ただし、中心線だけを基準に遠征先を決めると、当日の雲や霧に阻まれることがあるため、実際の観察計画では金環食帯に入っていることを確認したうえで、晴天率、交通手段、視界、予備地点への移動しやすさを総合的に比べる必要があります。

金環食帯の詳しい境界は、国立天文台暦計算室の日食各地予報で観察予定地点を指定し、部分食や金環食の時刻と合わせて調べる方法が適しています。

札幌では夕方に見頃を迎える

札幌では2030年6月1日の15時41分ごろに部分日食が始まり、16時54分ごろから16時58分ごろまで金環状態となり、16時56分から16時57分ごろに最大を迎えると予想されています。

その後は月が太陽の前から徐々に離れ、18時3分ごろに部分日食が終わる見込みであるため、観察の中心は夕方17時前後になりますが、最初から最後まで追う場合は2時間以上の予定を空けておく必要があります。

名寄市の資料では、部分食の始まりが15時40分ごろ、金環食が16時53分ごろから16時56分ごろ、部分食の終わりが18時1分ごろとされ、金環食時の太陽高度は約21度と予想されています。

太陽高度が約21度という状態は頭上高くではなく西の空へ傾いているため、西側に高層建築物、山、樹木、電柱などがある場所では、日食が起こっていても太陽そのものが隠される可能性があります。

掲載時刻は観察計画を立てるための目安として利用し、最終的には自分が立つ緯度と経度を指定した最新予報を確認するとともに、数日前から同じ時刻に現地を訪れて太陽の位置を確認しておくと失敗を減らせます。

2026年から2029年の日食は日本で見えない

世界全体では2030年まで日食が起こらないわけではなく、2026年8月13日にはヨーロッパ西部などで皆既日食、2027年8月2日にはアフリカ北部やインド洋などで皆既日食、2028年7月22日にはオーストラリアやニュージーランドなどで皆既日食が起こります。

しかし、これらは日本が月の影の範囲に入らないため、日本国内で空を見上げても太陽が欠ける様子を観察することはできません。

2029年にも1月15日、6月12日、7月12日、12月6日に部分日食が起こりますが、見える地域は北米、ヨーロッパ北部、南米南部、南極付近などであり、日本は観察範囲に含まれません。

海外旅行を組み合わせれば2030年より前の日食を見る機会はありますが、日付だけを見て日本でも見えると誤解しないように、日食の種類だけでなく月の影が地球上のどこを通るかを確認することが大切です。

日本にいながら次の日食を見たい人は2030年6月1日を予定に入れ、海外遠征も選択肢にできる人は費用、移動時間、治安、天候、入国条件を含めて別の計画として考えると整理しやすくなります。

次の皆既日食は2035年9月2日

2030年6月1日に北海道で見られるのは金環日食であり、日本で次に皆既日食を見られる日は2035年9月2日です。

2035年の皆既食帯は能登半島付近から中部地方、関東地方北部などを通る見込みで、皆既食帯に入る地域では月が太陽を完全に隠し、短時間ながら昼間の空が暗くなってコロナが見える可能性があります。

  • 2030年6月1日は北海道の大部分で金環日食
  • 2030年6月1日は全国で部分日食
  • 2035年9月2日は中部から関東北部の一部で皆既日食
  • 皆既食帯の外でも2035年は広範囲で部分日食

金環日食と皆既日食はどちらも月が太陽の前を横切る現象ですが、金環日食では太陽面が完全には隠れず強い光が残るため、金環状態の最中も日食グラスを外してはいけません。

2030年と2035年の両方を観察すれば、リング状に残る金環食と太陽全体が隠れる皆既食の違いを国内で体験できるため、天文現象に関心がある人は二つの日付をセットで記録しておくとよいでしょう。

月食と日食は見える範囲が違う

日食と月食は名称が似ていますが、日食は月が太陽を隠す現象であり、月食は地球の影に月が入る現象であるため、起こる仕組みと観察できる範囲が大きく異なります。

月食は月が地平線より上にある広い地域から同時に見られるのに対し、日食は月の影が地表を通る限られた範囲でしか見えず、中心食を見られる地域はさらに細い帯状に限定されます。

そのため、ニュースで皆既日食や金環日食が起こると紹介されていても、日本が月の影に入っていなければ国内では何も起こらず、海外の映像配信を通じて観察することになります。

反対に月食は日本全国で見られる機会が比較的多く、特別な減光器具を使わず肉眼で見ても問題ありませんが、日食は太陽を見る現象なので専用器具が必須です。

次の天文現象を検索するときは、日食と月食を混同せず、現象の日付、国内で見えるか、観察地点での開始時刻という順番で情報を確認すると判断しやすくなります。

2030年の金環日食が見える場所を選ぶ

2030年6月1日にリング状の太陽を見るには、当日の時間に北海道にいるだけでなく、金環食帯の内側で西の空が開けた場所を確保する必要があります。

観察地選びでは中心線への近さが注目されがちですが、雲が出たときに移動できる道路、公共交通機関、宿泊場所、安全に長時間滞在できる環境も成功率を左右します。

ここでは北海道内の候補地を比較するときの考え方と、自宅周辺で部分日食を見る場合の場所選びを整理します。

金環食帯の内側を確認する

金環日食を観察するための最初の条件は、自分が予定している場所が金環食帯の境界線より内側に入っていることです。

同じ市町村でも面積が広い地域では、東西や南北への移動によって中心線からの距離が変わることがあるため、市町村名だけで判断せず、可能であれば具体的な公園や施設の座標を使って確認します。

候補地 金環食の時刻目安 選ぶときの視点
札幌 16時54分ごろから 交通と宿泊が充実
旭川 16時54分ごろから 道内移動の拠点にしやすい
名寄 16時53分ごろから 天文施設の情報を得やすい
その他の道内 地点により異なる 金環食帯の境界確認が必須

札幌のような大都市は初めて北海道へ行く人にも利用しやすい一方、建築物で西の空が遮られる場所が多いため、交通の便利さだけでなく実際の視界を確認して観察地を決める必要があります。

郊外は空が開けやすい反面、路上駐車、私有地への立ち入り、野生動物、携帯電話の電波、トイレ不足など別の問題が生じるため、管理者が観察を認めている施設や公式観察会を優先すると安心です。

西の空が開けた場所を探す

2030年の北海道では金環食が夕方に起こるため、観察場所から見て西側に十分な視界があることが重要です。

広場に見える場所でも、西側に山並みや背の高い樹木があると、最大食を迎える前後に太陽が隠れる可能性があるため、地図や写真だけでなく現地確認が役立ちます。

確認するときは日食当日と近い時期の午後17時前後に訪れ、太陽がどの方角と高さに見えるかを記録すると、季節による日の入り方向の違いを抑えながら判断できます。

高台や海岸は視界を確保しやすい候補ですが、強風や急な天候変化が起こりやすく、崖、波打ち際、交通量の多い路肩などでは太陽を見上げる行為そのものが事故につながります。

安全な平地、退避できる建物、利用可能なトイレ、観察者同士がぶつからない広さがそろう場所を選び、景観の良さより安全性を優先してください。

天候に合わせて予備地点を用意する

日食は正確な時刻に起こりますが、雲の切れ間がなければ地上から太陽を見ることはできないため、最終的な成否は当日の天候に大きく左右されます。

一つの場所に宿泊と観察のすべてを固定するより、数日前から複数地域の予報を比べ、道路状況を考慮しながら移動できる計画を作るほうが観察できる可能性を高められます。

  • 第一候補と第二候補を決める
  • 西側の雲量予報を確認する
  • 霧が出やすい地域を調べる
  • 移動に必要な時間を見積もる
  • 通行止めや渋滞情報を確認する
  • 無理な長距離移動を避ける

北海道は地域ごとに天候が異なることがあり、片方の地域が曇っていても別の地域では晴れる可能性がありますが、日食直前の無理な移動は事故や渋滞による遅刻を招きます。

観察開始時刻の数時間前には候補地を絞り込み、到着後に器具の点検と設置を終えられる余裕を残すことが、結果的に落ち着いて日食を楽しむことにつながります。

金環日食が起こる仕組みを知る

金環日食がリング状に見える理由を知っておくと、皆既日食や部分日食との違いが理解しやすくなり、観察中に太陽と月がどのように動いているかを意識できます。

日食は太陽、月、地球がおおむね一直線に並ぶ新月の時期に起こりますが、新月のたびに起こるわけではありません。

ここでは三種類の日食の違いと、金環食が特定の地域でしか見えない理由を紹介します。

三種類の日食を比較する

一般に日食は、太陽の一部だけが隠れる部分日食、太陽の外周が残る金環日食、太陽面全体が隠れる皆既日食に分けられます。

どの種類になるかは、月が太陽の中央を通るかだけでなく、地球と月の距離によって月が見かけ上どの程度の大きさになるかにも左右されます。

種類 太陽の見え方 主な特徴
部分日食 一部が欠ける 比較的広い地域で見える
金環日食 外周が輪になる 金環中も強い光が残る
皆既日食 全体が隠れる 皆既中にコロナが見える

2030年6月1日の日本では三種類すべてが同時に見えるわけではなく、金環食帯の内側では金環日食、その外側では部分日食となり、日本国内で皆既日食になる地域はありません。

ニュースや会話で日食という言葉だけが使われている場合は、どの種類を指しているのかを確認し、金環日食を見たい場合は金環食帯まで移動する必要があると理解しておきましょう。

月が太陽より小さく見える

金環日食では月が太陽の中央付近を通過するものの、月の見かけの直径が太陽よりわずかに小さいため、太陽を完全に覆い切れず外周がリングとして残ります。

月は地球の周囲を完全な円ではなく少しつぶれた楕円軌道で回っているため、地球との距離が変化し、近いときは大きく、遠いときは小さく見えます。

太陽も地球との距離によって見かけの大きさがわずかに変わるため、日食時の月と太陽の見かけの直径の組み合わせによって皆既食になるか金環食になるかが決まります。

金環食のリングは非常に印象的ですが、残っている部分は太陽の表面そのものであり、光が細い輪になったから安全になるわけではありません。

金環状態の数分間も観察用フィルターを通して見る必要があり、皆既日食の皆既中に行われることがある肉眼観察の方法を金環日食に当てはめてはいけません。

新月のたびに起こらない理由

日食は月が太陽と地球の間に入る新月の時期に起こりますが、月の公転軌道面は地球が太陽を回る軌道面に対して傾いているため、通常の新月では月が太陽の少し上か下を通過します。

二つの軌道面が交わる付近で新月を迎え、太陽、月、地球の位置関係が適切にそろったときだけ月の影が地球へ落ちて日食になります。

  • 新月であること
  • 月が軌道面の交点付近にいること
  • 太陽と月の方向が重なること
  • 観察地が月の影に入ること

月の濃い影が通る細い範囲では皆既食や金環食が見え、その周囲に広がる薄い影の範囲では部分日食が見えるため、同じ時刻でも地域によって太陽の欠け方が異なります。

2030年は月の影の中心付近が北海道を通るため北海道の大部分で金環日食となり、影の中心から離れた本州、四国、九州、沖縄では部分日食になるという違いが生まれます。

日食を安全に観察する方法

日食観察で最も大切なのは、珍しい現象を見逃さないことではなく、太陽光から目を守ることです。

太陽が大きく欠けていても、薄い雲に覆われていても、夕方でまぶしさが弱く感じられても、肉眼で直接見れば網膜を傷める危険があります。

国立天文台の日食の観察のしかたを参考に、専用品の使用方法を事前に確認してください。

安全な観察方法を選ぶ

初心者が取り入れやすい方法は、日食専用グラスを正しく使用する方法と、太陽を直接見ずにピンホールを通した像を紙などへ映す方法です。

学校や天文施設の観察会では太陽投影板や専用フィルターを装着した望遠鏡が使われる場合もありますが、機材ごとの安全管理が必要なので経験者や施設職員の指示に従います。

方法 特徴 注意点
日食専用グラス 太陽の形を直接確認 傷や劣化を事前点検
ピンホール投影 太陽を見ずに観察 穴越しに太陽を見ない
木漏れ日の観察 地面に欠けた像が並ぶ 安全な場所で下を見る
太陽投影板 複数人で共有しやすい 対応機材と指導者が必要

日食グラスを使用するときは、太陽へ顔を向ける前に目へしっかり当て、顔を太陽の方向へ向けている間はグラスを外さず、長時間連続して見続けないことが基本です。

古い日食グラスを再利用する場合は、フィルターに傷、穴、剥離、変色がないかを明るい室内で確認し、使用期限や保管状態に少しでも不安があれば新しい信頼できる製品を用意してください。

危険な代用品を使わない

一般的なサングラスは日差しのまぶしさを軽減する道具であり、太陽観察に必要な水準まで可視光線や目に見えない赤外線を減らす器具ではありません。

見た目が暗い素材ほど安全とは限らず、まぶしさが減って瞳孔が開くことで、かえって多くの有害な光が目へ入るおそれもあります。

  • 肉眼で直接見る
  • 一般的なサングラスを使う
  • 色付き下敷きを使う
  • CDやDVDを透かす
  • すすを付けたガラスを使う
  • 露光済みフィルムを自己判断で使う
  • 日食グラス越しに双眼鏡をのぞく

双眼鏡や望遠鏡は太陽光を集めて強くするため、日食グラスを目の前に置いただけでのぞく方法は特に危険であり、グラスのフィルターが熱で破損する可能性もあります。

雲越しや水面への反射なら大丈夫という判断も避け、専用器具が用意できない場合はライブ配信を見るか、ピンホールや木漏れ日による間接観察を選んでください。

子どもや撮影機材にも配慮する

子どもと観察するときは日食グラスを渡すだけで終わらせず、太陽を探している途中に裸眼で空を見回さないよう、大人が姿勢や手順を具体的に教える必要があります。

先に太陽へ背を向けた状態で日食グラスを目へ当て、その状態を保ったまま体ごと太陽の方向へ向く手順を練習しておくと、裸眼で太陽を見る危険を減らせます。

カメラ、スマートフォン、双眼鏡、望遠レンズで撮影するときも、撮像素子や内部部品を強い光と熱から守るため、レンズの前面へ取り付ける撮影用太陽フィルターと適切な機材知識が必要です。

ファインダーを直接のぞく行為は避け、ライブビューを使用する場合でも、機器メーカーやフィルター製品の説明に従い、対応が不明な組み合わせを自己流で試さないでください。

写真を撮ることに集中すると人や車道へ近づいたり、日食グラスを外したまま太陽へ顔を向けたりしやすいため、観察担当と撮影担当を分ける方法も安全性を高めます。

2030年に向けた観察計画を立てる

2030年6月1日はまだ先に感じられますが、北海道の大部分で金環日食が見られる貴重な機会であるため、日が近づくにつれて航空券、列車、レンタカー、宿泊施設、観察会の予約が集中する可能性があります。

特に道外から北海道へ向かう人は、予約開始日を確認しながら、晴天時の観察場所だけでなく曇天時の過ごし方やキャンセル条件まで含めて計画する必要があります。

早すぎる段階で一つの場所へ固定せず、変更しやすさを残しながら準備を進めましょう。

準備を段階的に進める

数年前の段階では日付をカレンダーへ登録し、北海道で金環日食、全国で部分日食、夕方が中心という基本条件を家族や同行者と共有するだけでも十分な準備になります。

開催年が近づいたら交通機関と宿泊施設の予約時期を調べ、公式観察会を予定している科学館、天文台、自治体などの発表を定期的に確認します。

  • 日付をカレンダーへ登録する
  • 北海道へ行くか地元で見るか決める
  • 交通と宿泊の予約開始日を調べる
  • 観察候補地を複数選ぶ
  • 日食専用グラスを準備する
  • 直前に地点別予報を確認する
  • 当日は早めに現地へ到着する

観察器具は直前になると品薄になったり、出所が不明な商品が流通したりする可能性があるため、信頼できる販売元や天文施設の案内を確認し、余裕のある時期に入手すると安心です。

一方で、長期間保管すると傷や折れが生じる場合があるため、購入時だけでなく使用直前にもフィルターの状態を点検し、説明書を同行者全員で読み直してください。

北海道遠征の方法を比較する

北海道への遠征では、札幌を拠点に公共交通機関を利用する方法、旭川など道内中央部へ移動する方法、レンタカーで天候に応じて候補地を変える方法が考えられます。

自由度だけを考えると車が便利ですが、観察者が集中することで渋滞や駐車場不足が起こる可能性があるため、運転経験や移動距離を含めて無理のない方法を選びます。

移動方法 向いている人 主な注意点
札幌滞在 初めて北海道へ行く人 西側の視界を事前確認
鉄道移動 運転を避けたい人 最終列車と駅からの距離
レンタカー 予備地点へ移動したい人 渋滞と駐車場所
公式ツアー 計画を任せたい人 内容と中止条件

観察場所が郊外の場合は日食終了後に暗くなり始める可能性も考え、帰路の明るさ、公共交通機関の本数、携帯電話の充電、ライト、防寒着を準備しておきます。

天候不良で見られない場合でも交通費や宿泊費が返金されるとは限らないため、旅行として楽しめる目的地を組み合わせると、日食だけに結果を左右されにくい計画になります。

よくある疑問を先に解消する

東京や大阪でも日食を見られるのかという疑問への答えは見られるであり、2030年6月1日は全国で部分日食が起こりますが、太陽がリング状になる金環日食は北海道の金環食帯内でなければ見られません。

雨や曇りの場合に別の日へ延期できるのかという疑問については、日食は太陽、月、地球の位置関係で決まるため延期できず、その時刻を過ぎれば同じ現象を見ることはできません。

金環食の瞬間だけ見ればよいかという点では、最大時だけでもリングを確認できますが、月が太陽へ入り始めてから離れるまでの変化を観察すると、天体が動いていることを実感しやすくなります。

日食グラスをいつ外せるかについては、2030年の金環日食では観察中に外せる時間はなく、金環状態でも太陽面が残っているため、太陽へ顔を向けている間は常に正しく装着します。

正確な時刻を知りたい場合は都道府県単位の一覧だけで判断せず、国立天文台の日食各地予報で予定地点を指定し、開始、最大、終了の時刻、太陽高度、方位を確認してください。

2030年6月1日に備えて安全な観察環境を整えよう

まとめ
まとめ

日本で次に見られる日食は2030年6月1日で、日本全国では部分日食、北海道の大部分では金環日食となり、札幌などでは夕方17時前後に太陽がリング状になる見込みです。

2026年から2029年にも海外では日食が起こりますが、日本国内は月の影に入らないため、国内で実際に太陽が欠ける様子を見たい人は2030年まで待つことになります。

北海道へ遠征する場合は、金環食帯の内側かどうか、西の空が開けているか、曇ったときに別の候補地へ移動できるかを確認し、交通や宿泊だけでなく安全に長時間滞在できる環境を選びましょう。

太陽が欠けても光の危険性はなくならないため、肉眼、一般的なサングラス、色付き下敷きなどは使わず、日食専用グラス、ピンホール投影、専門施設の観察機材といった安全な方法を選ぶことが欠かせません。

さらに2035年9月2日には中部地方から関東地方北部の一部などで皆既日食が見られる見込みなので、まずは2030年の金環日食を安全に楽しみ、その経験を次の国内皆既日食の観察計画にも生かしてください。

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