2026年の次の月食はいつ日本で見える?2028年の部分月食と2029年の皆既月食まで整理!

2026年の次の月食はいつ日本で見える?2028年の部分月食と2029年の皆既月食まで整理!
2026年の次の月食はいつ日本で見える?2028年の部分月食と2029年の皆既月食まで整理!
天体観測とスマホ撮影

「2026年の月食を見逃したかもしれない」「次の月食はいつ起こり、日本から見られるのか」と気になっている人は、世界で起こる日付と日本で観察できる日付を分けて考える必要があります。

2026年には3月3日の皆既月食と8月28日の部分月食がありますが、2026年6月29日時点では3月の皆既月食はすでに終了しており、8月の部分月食は日本が昼間に当たるため国内から直接見ることができません。

そのため、次に世界で起こる月食を知りたい場合の答えは2026年8月28日ですが、次に日本で欠ける月を見たい場合の答えは2028年7月7日、次に日本全国で皆既月食を見たい場合の答えは2029年1月1日となります。

ここでは、2026年8月28日の部分月食が日本から見えない理由、2028年と2029年の注目日程、部分月食と皆既月食の違い、観察場所や必要な道具、撮影時の注意点まで整理し、どの日を予定に入れればよいのか迷わないように紹介します。

2026年の次の月食はいつ日本で見える

結論から述べると、2026年内に次に起こる月食は8月28日の部分月食ですが、日本では月が地平線の下にある時間帯に進行するため、空を見上げても欠けた月を観察することはできません。

日本から次に本影によって欠ける月を見られるのは2028年7月7日の部分月食であり、次に月全体が地球の本影へ入る皆既月食を全国で見られるのは2029年1月1日です。

検索する際には、世界で次に起こる月食、日本国内で次に見える月食、次に日本で見える皆既月食という三つの基準を区別すると、異なる日付が表示されても情報の矛盾だと誤解せずに済みます。

先に知りたい結論

2026年6月29日以降という条件で考えると、世界で次に起こる本影月食は2026年8月28日の部分月食で、食の最大は日本時間の13時13分ごろですが、日本国内では月が昇っていないため観察できません。

日本全国で次に観察できる本影月食は2028年7月7日の部分月食で、食の最大は3時20分ごろとなり、一部の地域では月が欠けた状態のまま地平線へ沈む月入帯食になります。

皆既月食に限定した場合は2029年1月1日が次回で、部分食は年が明けて間もない0時7分ごろに始まり、1時52分ごろに食の最大を迎えるため、年越しの予定と組み合わせて観察しやすい特別な日程です。

国立天文台の2026年3月3日皆既月食の資料でも、世界で次に起こる月食は2026年8月28日、日本全国で次に見られる月食は2028年7月7日、日本全国で次に見られる皆既月食は2029年1月1日と整理されています。

2026年8月28日の部分月食

2026年8月28日の現象は、月の全体ではなく一部が地球の濃い影である本影に入る部分月食で、最大食分は国立天文台の資料で0.935とされており、月の直径の大部分が本影に覆われる深い部分月食です。

食分が1未満なので月全体が完全に本影へ入る皆既月食にはなりませんが、観察可能な地域では細い明るい部分を残して大きく欠けるため、見た目は皆既月食に近い迫力を感じやすい現象になります。

NASAの予報では部分食が始まるU1は世界時2時33分48秒、食の最大は世界時4時12分49秒、部分食が終わるU4は世界時5時51分55秒であり、日本時間に直すとおおむね11時34分から14時52分に当たります。

日本では昼間であるだけでなく、この時間帯の月は地平線の下にあるため、青空の中に月を探しても月食を見ることはできず、観察には海外のライブ配信や公開画像を利用する必要があります。

日本で見えない理由

月食は日食と異なり、月が地平線より上に出ている地域であれば広い範囲からほぼ同じ進行を観察できますが、月が地平線の下にある地域では地球そのものに視線を遮られるため見ることができません。

2026年8月28日の食の最大は日本時間の昼過ぎで、この時刻の日本では太陽が空にあり、満月は太陽とほぼ反対側に位置する関係から日本側の地平線より下にあります。

月食が日本で見えない理由を単に昼だからと捉えると、昼間でも月が見える日があることと矛盾するように感じますが、重要なのは月食が進行する時間に月が日本から見える位置へ出ているかどうかです。

観察可能地域は主に南北アメリカや東太平洋、ヨーロッパやアフリカの一部であり、日本を含む東アジアの多くは月食中の月が地平線より下に入る地域となります。

3月3日の皆既月食

2026年に日本で見られた月食は3月3日の皆既月食で、部分食が18時50分ごろに始まり、20時4分ごろに皆既食へ入り、20時34分ごろに食の最大を迎えました。

皆既食は21時3分ごろまで続き、部分食は22時18分ごろに終了したため、深夜や明け方まで起き続けなくても全行程を追いやすい時間帯の月食でした。

2026年の月食を検索すると現在でも3月3日の情報が上位に表示されることがありますが、日付を確認せずに予定へ入れると過去の現象と今後の現象を取り違えるため注意が必要です。

3月3日の皆既月食を見逃した場合でも、2028年には部分月食、2029年には皆既月食が日本で見られるため、観察場所や撮影方法を今から試しておくことで次回に備えられます。

2028年7月7日の部分月食

日本で次に月がはっきり欠ける様子を観察できるのは2028年7月7日の部分月食で、食の最大は日本時間の3時20分ごろ、最大食分は0.394と予報されています。

2026年8月の部分月食ほど深く欠ける現象ではありませんが、月の一部が地球の本影に入るため、肉眼でも月の縁が暗く削られたように見える変化を捉えられます。

早朝に起こるうえ、一部の地域では部分食が終わる前に月が沈む月入帯食となるので、西から南西方向の空が建物や山で遮られていない場所を事前に探すことが重要です。

七夕当日の未明という覚えやすい日程ですが、一般的な七夕の星空観察とは時間帯も見る方向も異なるため、7月6日の夜から準備し、日付が変わった後に観察する予定として管理すると混乱を防げます。

2029年1月1日の皆既月食

日本全国で次に見られる皆既月食は2029年1月1日で、部分食が0時7分ごろに始まり、食の最大は1時52分ごろ、最大食分は1.251と予報されています。

食分が1を超えると月全体が本影の内側へ入り、明るい部分が残らない皆既食になるため、月が徐々に欠けた後に赤黒い赤銅色へ変化する様子を観察できます。

元日の深夜に起こるので予定へ組み込みやすい一方、初詣や帰省の移動、年越し行事、寒さによる体調への負担が重なりやすく、通常の天体観察より早い段階から計画を立てる必要があります。

2028年7月の部分月食を観察練習の機会にして、双眼鏡の固定方法、カメラの露出設定、観察場所までの移動時間を確かめておくと、2029年の皆既月食を落ち着いて楽しめます。

次という言葉の基準

月食の次回日程が検索結果によって異なる最大の理由は、世界のどこかで起こる現象を基準にするか、日本で見える現象を基準にするか、皆既月食だけを対象にするかで答えが変わるためです。

さらに、月が地球の薄い半影だけに入る半影月食を月食に含める情報源もありますが、半影月食は肉眼では変化が分かりにくく、国立天文台の暦要項などでは通常の月食として数えない扱いになっています。

  • 世界で次の本影月食:2026年8月28日
  • 日本で次に見える本影月食:2028年7月7日
  • 日本で次に見える皆既月食:2029年1月1日
  • 2026年に日本で見えた月食:2026年3月3日

日付だけを覚えるのではなく、見たい場所、月食の種類、観察したい見え方をセットで考えると、自分に必要な次回日程を正しく選べます。

一般に欠けた形が肉眼ではっきり分かる月食を探している場合は、本影へ入る部分月食または皆既月食を基準にし、2028年7月7日を最初の候補として予定へ入れるのが実用的です。

日程早見表

今後の月食を比較すると、2026年8月は世界では起こるものの日本で見えず、2028年7月は部分月食として日本で見え、2029年1月は皆既月食を全国で見られるという違いがあります。

食分は欠ける割合そのものではなく、月の直径に対して本影がどの程度入り込むかを示す値なので、0.935なら面積の93.5パーセントが欠けるという意味ではない点にも注意が必要です。

日付 種類 食の最大 日本での状況
2026年3月3日 皆既月食 20時34分ごろ 終了済み
2026年8月28日 部分月食 13時13分ごろ 見えない
2028年1月12日 部分月食 12時13分ごろ 見えない
2028年7月7日 部分月食 3時20分ごろ 全国で見える
2029年1月1日 皆既月食 1時52分ごろ 全国で見える

正確な時刻や地域ごとの月の高度は今後更新される可能性があるため、観察日の数週間前になったら国立天文台の月食一覧や暦計算室の各地予報を改めて確認してください。

特に月入帯食では、食の進行時刻が全国共通でも月が沈む時刻は観察地によって異なるため、自分の市区町村に近い地点の予報を見ることが大切です。

2026年8月28日の部分月食を正しく理解する

2026年8月28日の部分月食は日本から直接見えないものの、最大食分が大きく、世界的には2026年後半の注目すべき天文現象となります。

日本で見られない現象だから情報を追う意味がないわけではなく、海外の中継を通じて深い部分月食の見え方を知り、将来の観察や撮影に役立てることができます。

ただし、配信時刻を世界時のまま読んだり、海外の日付を日本の日付へ直さなかったりすると視聴時間を間違えやすいため、日本時間へ変換した予定を用意することが重要です。

観察できる地域

2026年8月28日の部分月食は、北アメリカと南アメリカの広い範囲で全行程を見やすく、ヨーロッパやアフリカの一部では月の出や月の入りと食が重なる形で観察されます。

NASAが公開している2026年8月28日の月食図では、日本や東アジア、オーストラリア周辺の多くが月食を見られない側に位置しています。

地域 主な見え方 観察上の特徴
南北アメリカ 全行程を見やすい 月が高い地域が多い
ヨーロッパ 月の入り前後 西の低空に注意
アフリカ 地域差が大きい 月の高度を要確認
日本 観察できない 月が地平線の下

同じ国や大陸でも東西の位置によって月の高度や観察できる段階が異なるため、海外旅行先で見る場合は国名だけで判断せず、都市単位の月食予報を利用する必要があります。

現地観察を目的に渡航する場合は、月食の見え方だけでなく、治安、移動手段、夜間の立ち入り規制、雲量の傾向まで含めて計画し、月食だけを理由に無理な移動をしないことが大切です。

日本時間での進行

NASAの予報を日本時間へ直すと、半影食は10時24分ごろに始まり、肉眼ではっきり欠け始める部分食は11時34分ごろ、食の最大は13時13分ごろとなります。

その後、部分食は14時52分ごろに終わり、半影から完全に抜けるのは16時2分ごろですが、日本ではこの全時間帯を通して月が地平線の下にあります。

食の最大だけを確認すると昼間だから見えないと思いがちですが、部分食の開始から終了まで約3時間18分あり、その間にも日本から月が昇らないことが直接観察できない決定的な理由です。

海外ライブ配信を見る場合は、8月28日の正午前から配信ページを開き、13時前後を中心に視聴できる予定を立てると、月が最も深く欠ける段階を見逃しにくくなります。

オンラインで楽しむ方法

日本から見えない月食を楽しむ現実的な方法は、天文台、科学館、報道機関、天文観測施設が行うライブ配信を利用し、異なる地域の映像を比較することです。

配信によっては望遠鏡の拡大映像だけでなく、肉眼に近い広角映像、月食の進行図、天文学者による説明、雲に隠れた際の別地点映像などが用意されます。

  • 配信元の公式性を確かめる
  • 表示時刻のタイムゾーンを見る
  • 食の最大より早めに接続する
  • 複数地点の配信を用意する
  • 録画公開の有無を確認する

海外配信では日時が8月27日と表示される場合がありますが、時差による表記の違いであり、日本時間では8月28日に進行するため、配信ページの現地時刻と日本時間を混同しないようにします。

映像を保存したりSNSへ転載したりする場合は、配信者や画像提供者の利用条件とクレジット表記を確認し、視聴できることと自由に再利用できることを同じだと考えないことが重要です。

日本で次に見える2028年7月7日の部分月食

2028年7月7日の部分月食は、2026年3月3日以来、日本全国で本影月食を観察できる機会となり、食の最大は未明の3時20分ごろです。

最大食分は0.394なので皆既月食ほど大きく暗くなるわけではありませんが、月の一部がはっきり欠ける変化を肉眼で追えます。

早朝の低い空で進行し、一部地域では欠けたまま月が沈むため、観察の成否は望遠鏡の性能よりも、見る方向が開けた場所を確保できるかどうかに左右されます。

見え方の特徴

2028年7月7日は月全体が本影へ入るわけではなく、月の一部だけが地球の濃い影に覆われるため、明るい満月の縁が暗く削られたような姿になります。

食の最大でも本影へ入る深さは0.394なので、赤銅色の月全体を期待する現象ではなく、明るい部分と暗い部分の境界が月面を移動する様子を楽しむ月食です。

項目 2028年7月7日の特徴 観察への影響
種類 部分月食 一部が欠ける
最大食分 0.394 皆既にはならない
食の最大 3時20分ごろ 早起きが必要
国内の状況 全国で見える 地域で月没時刻が異なる
一部地域 月入帯食 低空の視界が重要

月食の初めから終わりまで見られる地域でも、日の出が近づくにつれて空が明るくなり、低空の月は大気の影響を受けて見えにくくなるため、食の最大より前から観察を始めるのが適切です。

肉眼では欠け方の変化を楽しみ、双眼鏡では本影の境界が月面の模様を横切る様子を追うというように、道具によって観察目的を分けると満足度が高まります。

観察時間の考え方

食の最大が3時20分ごろだからといって、その時刻だけ外へ出れば十分とは限らず、月が徐々に欠けていく過程を楽しむには少なくとも最大の30分から1時間前には観察を始めたいところです。

月入帯食になる地域では月没が近づくほど月の高度が下がり、建物、樹木、山、電線、薄雲の影響が大きくなるため、最大時刻と月没時刻の両方を確認する必要があります。

7月6日の夜に就寝して早朝に起きる方法と、夜通し起きて待つ方法がありますが、安全面と集中力を考えると、必要な道具を前夜に準備して短時間でも睡眠を取る方が現実的です。

目覚まし時計は観察開始時刻だけでなく、着替え、移動、機材設置、暗さに目を慣らす時間まで逆算して設定し、食の最大直前に慌てて場所を探す状況を避けます。

場所選びの要点

2028年7月7日の観察場所では、西から南西寄りの低い空が開けていることを最優先し、高い建物に囲まれた住宅地や山の東側など、月没方向が遮られる場所は避けます。

海岸、河川敷、高台、広い公園は視界を確保しやすい一方、夜間の利用制限、足元の段差、強風、虫、駐車場所、近隣への騒音などを事前に確かめる必要があります。

  • 月没方向に障害物が少ない
  • 夜間の立ち入りが認められている
  • 安全な移動経路がある
  • 街灯が視界へ直接入らない
  • 緊急時に退避できる
  • 私有地ではない

月食は明るい満月を観察する現象なので、流星群ほど完全な暗闇を求める必要はなく、暗さだけを優先して危険な山道や人気のない場所へ入る利点は大きくありません。

候補地は月食当日ではなく、同じ時間帯に一度訪れて街灯の位置、地平線の見え方、車の出入り、携帯電話の電波状況を確かめておくと安心です。

2029年1月1日の皆既月食を楽しむ

2029年1月1日の皆既月食は、日本全国で月が欠け始めてから皆既となる過程を観察できるうえ、元日の0時台から進行するという記憶に残りやすい天文現象です。

食の最大は1時52分ごろ、最大食分は1.251で、月全体が本影の内側へ入るため、2028年7月の部分月食とは異なる赤銅色の姿が期待できます。

一方で真冬の深夜に長時間屋外へ滞在することになるため、月食の知識や撮影機材より先に、防寒、交通、安全、家族の予定を含む現実的な観察計画を整える必要があります。

元日に起こる特徴

部分食は年が明けて間もない0時7分ごろに始まるため、年越し直後から月の変化を追える珍しい日程となり、食の最大は1時52分ごろです。

全国で見られる月食でも、月の高度、方位、天候、周囲の建物は地域ごとに異なるため、同じ時刻に同じ条件で見えるわけではありません。

確認項目 目安 準備の方向
部分食開始 0時7分ごろ 年越し前に設置
食の最大 1時52分ごろ 長時間観察を想定
最大食分 1.251 赤銅色を観察
季節 真冬 防寒を最優先
交通 元日深夜 運行予定を確認

初詣の場所から観察しようと考える人もいますが、混雑する境内や道路で三脚を広げると通行の妨げになるため、人の流れを避けて観察できる場所を別に確保する方が安全です。

宿泊先や帰省先で見る場合は、普段暮らしている地域とは月の見える方向や周囲の地形が異なるので、現地到着後に空の開け方を確認しておきます。

年越し観察の計画

2029年の月食は年越し行事と重なるため、食事、初詣、家族との時間、移動、睡眠を含めた一日の予定を先に決め、その中へ観察時間を組み込む方法が向いています。

公共交通機関は終夜運転を行う路線と通常より早く終了する路線があり、運行計画は年によって変わるため、過去の元日ダイヤを根拠に移動を決めてはいけません。

  • 年越し前に機材を準備する
  • 家族へ観察予定を伝える
  • 帰宅手段を先に決める
  • 温かい飲み物を用意する
  • 予備の防寒具を持つ
  • 睡眠不足で運転しない

自宅のベランダや庭から月が見える場合は、遠方へ移動するより安全で、寒くなったら室内へ戻れるため、特に子どもや高齢者と観察する家庭では有力な選択肢です。

観察会へ参加する場合は、事前申込、年齢制限、駐車場、終了時刻、悪天候時の扱いを確認し、主催者から正式な案内が出る前に開催を前提とした予定を組まないようにします。

赤銅色の見え方

皆既月食中の月が完全に見えなくならず赤黒く見えるのは、地球の大気を通過した太陽光のうち、赤い光が屈折して地球の本影の内側へ届くためです。

皆既中の色は毎回同じではなく、地球大気中の雲、ちり、火山噴火による微粒子などの状態によって、明るいオレンジ色から暗い褐色まで変化する可能性があります。

肉眼では月全体の色と明るさを観察し、双眼鏡では月面の場所による色の差を比べ、カメラでは露出を変えた複数の画像を残すと、一つの現象を異なる視点から楽しめます。

スマートフォンやカメラの自動補正は色を明るく鮮やかに変える場合があるため、写真の色と肉眼で感じた色が一致しなくても異常ではなく、観察時の印象を文章で記録しておくことにも意味があります。

月食観察を成功させる準備

月食は特別な資格や高価な望遠鏡がなくても肉眼で楽しめるため、初めての天体観察にも向いています。

ただし、観察時間が深夜や早朝になりやすく、低空の視界、天候、防寒、移動時の安全が結果を大きく左右するので、機材選びだけに意識を集中させないことが大切です。

2028年と2029年の月食まで時間があるうちに、通常の満月を使って見る方向、双眼鏡の扱い、カメラの設定、家族との役割分担を試しておくと、本番での負担を減らせます。

必要な道具

月食は肉眼だけでも欠け方や色の変化を確認できるため、望遠鏡を持っていないことを理由に観察を諦める必要はありません。

双眼鏡があれば月面と本影の境界を見やすくなり、三脚へ固定できれば手ぶれを減らして家族や友人と交代しながら快適に観察できます。

  • 正確な時刻が分かる時計
  • 星図や月の方位を示すアプリ
  • 双眼鏡と固定用三脚
  • 赤色にできる小型ライト
  • 防寒着や雨具
  • 観察記録用のノート
  • 予備バッテリー

天体望遠鏡は細部の観察に役立ちますが、倍率を上げすぎると月全体が視野へ入らず、月の移動も追いにくくなるため、最初は低倍率で使う方が扱いやすくなります。

国立天文台の月食の観察方法でも肉眼で十分に楽しめると案内されており、道具の豪華さより継続して変化を見ることが重要です。

天候と安全

月食が見えるかどうかは雲の量や位置に左右されますが、数週間前の長期予報だけで観察地を決めるのではなく、前日と当日の気象情報を基に最終判断を行います。

雲が多い場合でも短時間だけ切れ間が生まれることがある一方、警報や強風、積雪、路面凍結がある状況で遠方へ移動することは避けるべきです。

状況 主なリスク 対応
薄雲 月がぼやける 待機しながら観察
強風 三脚の転倒 機材を低く設置
降雨 機材の故障 屋内へ撤収
積雪や凍結 転倒や事故 移動を中止
極端な寒さ 低体温や電池低下 短時間で休憩

観察に夢中になると足元や周囲の車へ注意が向かなくなるため、道路上、駐車場の通路、線路沿い、崖の近く、立入禁止区域では観察や撮影を行わないようにします。

子どもと見る場合は大人が機材担当と安全確認担当を分け、寒さや眠気を本人が我慢していないか定期的に確認し、途中で中止できる計画にします。

撮影のコツ

月は見た目より明るく、通常の夜景と同じ設定では白く飛びやすいため、カメラの露出を月に合わせ、明るい段階ではシャッター速度を速めることが基本です。

皆既食へ近づくと月が急に暗くなり、明るい満月に適した設定のままでは写らなくなるので、ISO感度やシャッター速度を段階的に変えながら試し撮りを繰り返します。

スマートフォンでは画面上の月を長押しして明るさを下げ、デジタルズームを使いすぎず、手すりや小型三脚で固定すると、月の形を残しやすくなります。

月食当日に初めて機材を操作すると設定変更に時間を取られるため、通常の満月を同じレンズで撮り、ピント合わせ、セルフタイマー、画像保存、予備電池の交換まで練習しておきます。

次の月食を迷わず楽しむために

まとめ
まとめ

2026年6月29日以降に世界で次に起こる月食は2026年8月28日の部分月食ですが、日本では月が地平線の下にある時間帯に進むため、国内から直接見ることはできません。

日本で次に肉眼ではっきり欠ける月を観察できるのは2028年7月7日の部分月食で、食の最大は3時20分ごろとなり、一部地域では欠けた状態のまま月が沈むため、西寄りの低空が開けた場所を選ぶ必要があります。

次に日本全国で皆既月食を見られるのは2029年1月1日で、0時7分ごろから欠け始め、1時52分ごろに食の最大を迎えるため、年越しの予定、防寒、交通手段を含めて早めに準備することが大切です。

まずは2026年8月の海外配信で深い部分月食の進行を知り、2028年7月に実際の観察や撮影を経験し、2029年元日の皆既月食へ備えるという順番で楽しめば、長い待ち時間も月や星空に親しむ期間として活用できます。

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